小さいお子さまの治療
最近、他院からの紹介で、全身麻酔とか笑気鎮静法希望の小児歯科の患者さんが増えています。
よく、押さえつけられたから、治療が出来なくなったとおっしゃる方がいますが、本当にそれが原因でしょうか?
保護者の方は、特殊治療で行えば、安全で通院回数も少なく、楽でしょうが、実は社会学という学問の中では、歯科治療は、通過儀礼の一番重要なものの一つとして位置付けられています。理解さえできれば、本人が「虫歯があると、痛くなり、ご飯が食べられなくなるんだ」と治療に協力してくれます。
当院では、本人がトレーニングの結果理解できる場合には、今まで押さえつけ治療されていたお子様の95%以上方は、普通に治療されています。
確かに、精神的に障害を受けた患者さんもいらっしゃいますが、こころの発達を見ながら、じっくりと治療し、こころの鎖をはずしていく治療が一番ではないでしょうか?